健康的な生活を送るために、口でしっかりと食べ物を咬み食事をすることは最も重要な要素の一つです。
食事は必要な栄養素を摂取するだけでなく、美味しく食べることで精神的な満足感も得ることができます。
また、最近の研究結果では、口腔内の汚れが糖尿病や心疾患の発生と関連していることが分かっており、
特に高齢者では口腔細菌が肺に入り発生する誤嚥性肺炎が命に及ぼす影響が問題視されています。
この様に、口腔内の清掃状況は歯や歯周組織に虫歯や歯周病を発生させるのみでなく、
全身の病気と関連しているため、歯科医師と医師がオーラルケアの重要性を日々発信しています。
厚生・労働省も、健康寿命を保つために、「80・20 運動」を積極的に推進しています。
これは、80歳で自分の歯を20本保ち、自分の歯で食事をすることで、健康に結び付ける運動です。
そのためには虫歯や歯周病を発生させない様、日々しっかりと歯を磨くことが最も大切です。
歯や歯茎に異常を感じたら、早期に歯科医院を受診し、1本でも多くの歯を残し健康な生活を送りましょう。
普通の歯ブラシと音波振動歯ブラシはどちらが良いか?との質問をよくお受けします。
普通の歯ブラシでしっかりと磨けているのであれば問題はありません。
しかしながら、磨き方によって効果は大きく変わりますし、ブラッシングにかける時間が大切になります。
時間が長けれは良いというものではありませんが、短い時間より長い時間の方が
当然、歯垢の取れ方にも差が出ます。
それならば、どなたでも簡単にお使いいただけ、しかも、たった2分で磨き残しの
少ない歯磨きを実現できる、音波振動歯ブラシをお薦めします。
また、音波振動によっておこる水流が、歯の隙間の汚れも浮き出させ、洗い流してくれる効果も期待できます。
歯磨きをすることがご不便な方も、簡単に効率良く歯を磨けるのでお薦めです。
歯ブラシの毛の硬さについてですが、プラークだけを取り除くならば、ふつうの硬さが良いでしょう。
但し歯周病や、歯肉のマッサージについても、気遣うならば、「やわらかめ」をお薦めします。
歯周ポケットの汚れを取り除くならば毛先の形状は極細毛ならば、なお良いでしょう。
(1)ブラシの毛先を歯に強く押し当てないで軽く当て、口腔内を満遍なく移動させ磨きます。
この際に、通常の手磨きのように、ブラシをゴシゴシと動かさないことが大切です。
(2)研磨剤の入っている歯磨き粉では歯の表面が削れる恐れがあるため、研磨剤が多い歯磨き粉は避けましょう。
歯磨き粉を使うなら、あずき大で十分です。電動歯ブラシ専用の研磨剤の無い歯磨き粉をお選びください。
ホワイトニング用の歯磨き粉には研磨剤が多く含まれるため、ご注意ください。
また、発泡剤により泡が立つため、発泡剤を含まないジェルタイプの歯磨き剤がお薦めです。
使用方法や磨き方にご不明な点がありましたら、かかりつけの歯科医院に相談しましょう。
ふつうの手磨きの歯ブラシでも1カ月で交換することをお薦めしていますが、
音波振動歯ブラシならば、必ず1カ月を目安に交換しましょう。
毛先が広がっては、磨き残しや、本来の効果が期待できなくなります。
八重洲南口歯科
名誉院長 歯学博士 山形勇夫
1973年3月 日本歯科大学歯学部卒業
1977年4月 日本歯科大学大学院放射線科助手
1978年4月 八重洲南口歯科開業
1978年4月 日本歯科大学歯学部非常勤講師
2005年7月 歯科医師臨床研修指導医(厚生労働省管轄)
八重洲南口歯科の特徴
症例に応じて、経験豊富な複数の歯科医師が治療の検討を行い、
より質の高い歯科医療の実践を行っています。
診療室も完全個室でプライバシーの保護も重視しています。
詳しくは、ホームページ http://www.yaesuminami.com をご覧ください。